マーケットコメント


テクニカル分析

2023-03-16

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16日、大幅反落、一時600円近くの下落幅となるも下げ幅を縮めて終了

16日、経営不安が続くスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価が昨晩に急落し、過去最安値を更新したことを受け、金融システム不安が世界的に広がるのではないかといった見方が広がり、欧米株が下落したことや、円高に振れたことが東京市場の売り材料となった。日経平均は27,000円を割り込み432円安で始まると、そのまま下げ幅を広げ、26,632円をつけるなど一時596円安となる場面があった。その後売りが一巡して下げ幅を縮めるなか、クレディ・スイス・グループが、スイス国立銀行から最大で500億スイスフランを借り入れると発表したことが買い材料となり、日経平均は27,000円台を回復するなど下げ幅を縮めた。ただ、金融システム不安に対する警戒が根強く、午後に入ってからは様子見ムードが広がり、戻しきれずに終える結果となった。そうしたなか業種別では、情報・通信のみが値上がり。値下がりは、鉄鋼、保険、鉱業、非鉄金属、銀行、証券、商品など32業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、日経ダブルインバース、レーザーテック、NTTなど7銘柄が高かった反面、三井住友トラストHDが-6.27%、ゆうちょ銀行が-5.20%と下落が目立ち、三井物産、日本製鐵、オリックスなど23銘柄が安かった。日経平均株価の終値は27,010円61銭、-218円87銭、TOPIXの終値は1,937.10ポイント、-23.02ポイント。プライム市場の売買高は概算で16億54百万株、同売買代金3兆5,488億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)