マーケットコメント


テクニカル分析

2022-01-27

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27日、買い先行で始まるも、値を保てずハイテク株主導の大幅安で3日続落

27日、注目された米FOMCだったが、パウエルFRB議長の会見での発言が市場の想定以上に利上げに積極的と受け取られ、NYダウなど主要指数がまちまちで終えていたものの無難に通過したことが好感され、東京市場は反発して取引が始まった。日経平均は100円程上昇して始まり、27,193円をつけるなど一時182円高となる場面があった。ただ、買いが一巡すると売り物に押され、しばらく前日の終値を挟んだもみ合いとなっていたが、金利に敏感なハイテク株がマイナスに転じて下げ幅を広げると、次第に米金融政策に対する警戒感が高まって日経平均もマイナスに転じ、下げ幅を大きく広げて午前の取引を終えた。また昼休み中の他のアジア市場が軒並み大幅安となっていたことに加え、時間外のNYダウの先物が下げ幅を拡大していたことなどから売り圧力が止まらず、日経平均は26,044円をつけ966円安となったが、取引終了前に買い戻しが入り、下げ幅を縮めて終える結果となった。そうしたなか業種別では、保険、鉱業の2業種が値上がり。一方値下がりは、サービス、精密機器、電気機器、情報・通信、金属製品など31業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、サイバーエージェントが-16.01%と下落が目立ち、ソフトバンクG、レーザーテックも8%以上の下落率となったほか、リクルートHD、アドバンテスト、ソニーG、SUMCO、日本電産など6%の下落率となっている。一方値上がりは、ファナック、日経ダブルインバース、楽天225ダブルベアの3銘柄のみだった。日経平均株価の終値は26,170円33銭、-841円03銭、TOPIXの終値は1,842.44ポイント、-49.41ポイント。売買高は概算で15億45百万株、売買代金3兆8,216億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)