マーケットコメント


テクニカル分析

2021-11-30

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30日、オミクロン型に対するモデルナCEOの発言が伝わり午後に大幅下落

30日、前日まで大幅続落となっていたことの反動や米国株が反発して終えていたことが好感され、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は327円高で始まり、その後28,718円をつけるなど一時434円高まで上昇する場面があったが、新型コロナウイルスのオミクロン型への警戒や、今日の取引終了時にMSCIのリバランスが予定されていたこともあって伸び悩む展開となり、上げ幅を縮めて午前の取引を終えた。また午後に入ってからも上値が重く上げ幅を縮めて推移していたが、フィナンシャル・タイムズのインタビューで、モデルナのCEOが「オミクロン型へのワクチンの効果はデルタ株と比べて低下する可能性がある」と指摘したと伝わり、先物にまとまった売りが出たことに加え、為替市場でも14時過ぎごろから円買いが進んで日経平均は急落する展開となった。また日経平均がマイナスに沈んだあとも円買いがさらに進み、113円割れ寸前まで円高に振れたことも225先物の売り圧力の上昇につながって500円近い下落幅となり、3日続落で終えた。そうしたなか売買代金が5兆円を上回るなどMSCIのリバランスの影響で大きく膨らむ結果となった。業種別では、陸運、鉱業、石油・石炭の3業種のみが値上がり。値下がりは、鉄鋼、海運、非鉄金属、その他製品、医薬品、小売など30業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、マネックスGが+9.79%と上昇が目立ち、ユナイテッド・アーバン投資法人、日経ダブルインバース、オリンパス、日本電産などが高かった反面、ファーストリテイリング、日立、オープンハウス、日経レバレッジETFなどが安かった。日経平均株価の終値は27,821円76銭、-462円16銭、TOPIXの終値は1,928.35ポイント、-20.13ポイント。売買高は概算で25億45百万株、売買代金5兆4,893億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)