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2021-08-30

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30日、反発、日経平均は伸び悩むもTOPIXは高値引けとなり商いも膨らむ

30日、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を受け、現在の緩和政策が当面続くとの見方が広がり、米主要3指数が揃って上昇したことが好感され東京市場は大幅高で取引が始まった。日経平均は27,800円台に乗せて始まったあと上げ幅を広げ、27,921円をつけるなど一時280円高となる場面がったが、直ぐに売り物に押されて上げ幅を縮める展開となった。また、日経平均への寄与度の高いファーストリテイリングが配当落ちで下げ幅を広げたことも指数の押し下げ要因となり、10時35分ごろには27,656円をつけて15円高まで縮める場面があった。一方、午後に入ると他のアジア市場がプラス圏で推移していたことや、寄与度の高い値がさのハイテク株が買われたことからもち直して終えた。一方TOPIXは午後に買いが続き高値引けとなっている。そうしたなか業種別では33業種すべてが値上がりとなるなか、鉄鋼、海運、非鉄金属、ガラス・土石、卸売、鉱業、石油・石炭などの上昇率が高かった反面、保険、医薬品、銀行、情報・通信、空運、陸運など上昇率が低かった。また全市場の売買代金上位30銘柄では、日本郵船がトップで+2.76%となったほか、Enjin(マザーズ)が+11.80%、HENNGE(同)が+7.96%で上昇が目立ち、日本製鉄、商船三井、JFEHDなどが高かった反面、ファーストリテイリング、日経ダブルインバース、リクルートHD、ソフトバンクGなどが安かった。日経平均株価の終値は27,789円29銭、+148円15銭、TOPIXの終値は1,950.14ポイント、+21.37ポイント。売買高は概算で10億21百万株、売買代金2兆4,574億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)