マーケットコメント


経済指標

2019-09-02

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2日、4-6月期法人企業統計は設備投資が1.9%増と、11四半期連続のプラス

2日、財務省が発表した2019年4-6月期法人企業統計(金融、保険業を除く)は、全産業の設備投資が前年同期比1.9%増の10兆8,687億円となった。また、11四半期連続のプラスとなっている。ただ、製造業は6.9%減(2017年4~6月期以来、2年ぶりに前年を下回った)、非製造業は7.0%増と明暗が分かれた。そうしたなか内訳を見ると、製造業で業務用機械が46.6%と最も増加した。また化学、鉄鋼の2業種もプラスだったが、ほかは軒並みマイナスとなり情報通信機械、石油・石炭の落ち込みが大きかった。非製造業では不動産、物品賃貸業、情報通信業の伸びが大きかった反面、電気業、運輸業・郵便業がマイナスとなった。同経常利益は同12.0%減と2四半期ぶりの減少で、製造業が27.9%減、非製造業が1.5%減となるなか、製造業では11業種全てが減収となったことに加え、情報通信機械、石油・石炭、鉄鋼、はん用機械、電気機械の減収が目立った。非製造業では物品賃貸業、電気業、卸売業・小売業など5業種が増収だった反面、サービス、運輸・郵便、情報通信の3業種が減収となっている。続いて同売上高は同0.4%増と11四半期連続で前年同期比プラスになるなか、製造業は1.2%減、非製造業は1.0%増だった。製造業の内訳では業務用機械、食料品など4業種が増加したが、電気機械、金属製品、情報通信機械など7業種が減少した。非製造業では、不動産業、物品賃貸業、サービス業など5業種が増加した反面、建設、情報通信、卸売業・小売業の3業種が減少となった。取引開始前の発表で設備投資と売上高はともに全産業ではプラスとなったが伸びが鈍化していることに加え、経常利益では製造業の減収が目立つ結果となっている。
(インベストラスト会員向けコメントあり)