itrust アイトラストテクニカル分析講座2010

1日、日銀が発表した全国企業短期経済観測調査は、大企業製造業業況判断DI（足元）が＋6と、予測の＋4を上回った。一方、同非製造業は同＋19と予測の＋19と同水準だった。ただ、非製造業業況判断DIは、前回調査の22を下回り、2期連続の悪化となっている。先行きの業況判断については、同製造業が＋6と横ばい、同非製造業が＋17で悪化する見通しとなっている。また設備投資計画については、大企業全産業で＋6.2％と、予想の＋5.9％を上回った。さらに想定為替レートについては、2016年度を1ドル111円41銭と、実際のレート（102円台半ば）より円安になっており、このままの為替水準が続いた場合の今期業績へのマイナスの影響が懸念される。また、英国のEU離脱については、今回の調査に織り込まれていない。取引開始前の発表で、まちまちの結果となったことからマーケットへのマイナスの影響は見られなかった。
（会員向けコメントあり）