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2016-04-18

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18日、大幅続落。円高や原油安に加え、サプライチェーンへの懸念で下落

18日、週末のG20で、アメリカのルー財務長官の為替変動に関する発言を受け、ドルが売られ円高に振れたことや、カタールのドーハで開催された主要産油国会議で、増産凍結で合意できなかったことなどから、時間外取引でWTI原油先物価格が40ドルを割り込むなど、原油安に振れたことが重石となった。また先週14日に発生した九州の地震で、工場の操業が停止する企業が相次ぎ、サプライチェーンへの懸念が広がると売り優勢の展開となった。日経平均株価は、16,521円で始まると、売り気配で始まる銘柄が多かったことから下げ幅を広げる展開となった。また、9時半ごろには一時16,254円をつけるなど、593円安となる場面があった。ただ、売りが一巡すると、株価が先物主導で先行して下げていたこともあり、ドル円が一時107円80銭台をつけたが、徐々に買い戻しが優勢となった。ただ、上値が重たく、戻りが鈍かったことが嫌気されると、取引終了時に売り直され、今日の安値圏で終えた。そうしたなか業種別では、建設の1業種が値上り。一方値下がりは、保険、海運、その他金融、輸送用機器、電気・ガス、証券、商品、電気機器、銀行、不動産など32業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、九州を地盤とする若築建設が30%の大幅高となったほか、グリーンペプタイド(マザーズ)、そーせいグループ(同)、日経ダブルインバースが高かった反面、ソニー、東京海上HD、村田製作所、ファーストリテイリングの下落が目立った。日経平均株価の終値は16,275円95銭、-572円08銭、TOPIXの終値は1320.15ポイント、-41.25ポイント。売買高は概算で21億82百万株、売買代金2兆1,312億円。
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