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2016-01-04

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4日、大発会は大幅安。中国経済指標の結果を受け円高にふれ一時639円安

4日、今年最初の取引となる大発会だったが、大幅安となった。昨年末のNYダウが179ドル安で終えていたことや、為替市場で120円30銭前後まで円高が進んでいたことなどが嫌気され、日経平均株価は18,818円と、215円安で取引が始まった。取引開始後は、ドル円が値を戻し、120円46銭まで上昇したために225先物にも買い戻しが入り、82円安まで下げ幅を縮める場面があった。一方、買い戻しが一巡して戻りが一服したタイミングで中国12月財新製造業PMIが発表され、結果が48.2と、市場予想の49.0や前月の48.6を下回ったことがきっかけとなり、豪ドルやドルなど主要通貨が下落する反面、急激な円高にふれ、一気に株が売り直される展開となった。また、為替市場でリスク回避の円買いが止まらず、10時50分前後から午後の取引終了にかけ、対ドルで120円30銭台から119円20銭台まで上昇したことに連動する形で225先物の売りが続き、日経平均株価は一時18,394円43銭を付けるなど639円安となる場面があった。取引終了間際には買い戻しで若干下げ幅を縮めたものの、2016年の大発会は582円安で取引を終える結果となった。そうしたなか業種別では、鉱業、石油・石炭の2業種が値上がり。一方値下がりは、食料品、化学、輸送用機器、倉庫・運輸、ゴム、陸運、小売、電気・ガス、空運など31業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、日経レバレッジETFがトップで-5.83%となったほか、日経平均ブル2倍も-6%と下落が目立ち、ファーストリティリング、デンソー、富士重工業なども安かった。一方値上がりは、トレーダーズHD(ジャスダック)、ラクーン(マザーズ)、そーせいグループ(同)、日経ダブルインバース、東芝の5銘柄のみとなっている。日経平均株価の終値は18,450円98銭、-582円73銭、TOPIXの終値は1509.67ポイント、-37.63ポイント。売買高は概算で19億86百万株、売買代金2兆2,653億円。
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