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2015-06-10

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10日、4日続落。黒田日銀総裁の発言受け円が2円超上昇し急落

10日、前日の大幅安の反動から東京マーケットは小幅上昇して取引が始まった。反発して始まったあと売り物に押されたが、買い戻しが優勢となり、プラスに浮上すると上げ幅を広げた。また、午後には20,264円92銭をつけるなど、日経平均株価は一時168円高する場面があった。一方、衆院財務金融委員会に出席した黒田日銀総裁の「米利上げで必ず円安になるとは言えない」や「実質実効為替レートがここまで来ているということは、ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れることはありそうにない」と言った発言が伝わると、ドル円が124円台半ばの水準から一気に122円97銭まで円高に振れ、日経平均株価も先物主導で売りが膨らみマイナスに転じた。その後、買い戻しから日経平均株価、TOPIXともに一旦プラスに浮上する場面があったものの、ドル円が弱含み、122円48銭まで円高が進んだことが重石となり、売りものに押されて値を保てず取引を終えた。そうしたなか業種別では、鉱業、非鉄金属、電気・ガス、サービス、情報・通信など8業種が値上がり。一方値下がりは、海運、陸運、空運、倉庫・運輸、繊維など25業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、NF日経レバレッジETFがトップで-0.46%となったほか、村田製作所、マツダ、住友不動産、野村HDなどが安かった。一方値上がりは、KDDI、三井不動産、武田薬品、ソニー、東京電力などとなっている。日経平均株価の終値は20,046円36銭、-49円94銭、TOPIXの終値は1628.23ポイント、-6.14ポイント。売買高は概算で25億35百万株、売買代金は2兆9,411億円。 
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