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マーケット情報

2019-07-01

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1日、大幅反発。対中関税見送りで買い安心感が広がり大幅高で終了

1日、先月29日に行われた米中首脳会談で対中国への関税引き上げが見送られたことや、米朝の電撃的な面談のあと、予想外の米朝首脳会談で非核化協議の再開に合意したことなどが地政学リスクの後退につながり、東京市場は買い戻しや新規の買いが入り大幅高で取引が始まった。日経平均は21,500円台にのせて始まると、ドル円の伸び悩みなどもありしばらくもみ合いが続いていたが、上海総合指数が上昇して始まり上げ幅を広げると、午後に入って水準を切り上げた。また、伸び悩んでいたドル円も108円台前半から40銭台まで持ち直したことも支援材料となり、日経平均は21,758円をつけるなど一時482円高となるなか今日の高値圏で取引を終えた。そうしたなか業種別では33業種全てが1%以上の値上がりとなった。なかでも上昇率が高かったのが、高かった順に海運(+3.80%)、金属製品(+3.21%)、電気機器(+3.21%)、機械(3.03%)などだった反面、上昇率が低かったのは、低かった順に紙・パルプ(+1.06%)、食料品(+1.08%)、繊維(+1.28%)、倉庫・運輸(+1.33%)などとなっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、カルナバイオサイエンス(ジャスダック)が+16.90%、太陽誘電+14.71%とこの2銘柄の上昇が目立ち、TDK、アドバンテスト、安川電機なども高かった。一方値下がりは、日経ダブルインバース、楽天の2銘柄のみとなっている。日経平均株価の終値は21,729円97銭、+454円05銭、TOPIXの終値は1584.85ポイント、+33.71ポイント。売買高は概算で12億02百万株、売買代金2兆2,028億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)