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2019-04-12

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12日、日経平均は終値で21,800円台を回復するもNT倍率が過去最大に拡大

12日、為替市場でドルが上昇して円安に振れ111円台後半に迫ったことや、日経平均株価への寄与度の高いファーストリテイリングの決算が好感されて大幅高で始まったことが東京市場の押し上げにつながった。また先物やオプション4月限のSQ算出日だったこともあって全体的に買い優勢で始まると、日経平均株価は21,780円をつけた。ただその後は失速してマイナスに沈む場面があったものの、ファーストリテイリングに加えウーバー上場の話題が材料となってソフトバンクGが上げ幅を広げたことも日経平均株価を押し上げ、一時SQ値(21,870円84銭)を上回る場面があるなど強含み、結局今日の高値圏で終えた。この2銘柄だけでそれぞれ160円と58円(計218円)日経平均株価を押し上げており、5日続落となったTOPIXと異なる値動きの要因となった。日経平均とTOPIXの値動きの大きな違いからNT倍率が2000年8月以降で過去最大となっている。そうしたなか業種別では、情報・通信、その他製品、サービス、保険、輸送用機器など12業種が値上り。一方値下がりは、石油・石炭、鉱業、医薬品、建設、水産・農林、精密機器、化学、小売など21業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、ソフトバンクGがトップで+4.89%となったほか、ファーストリテイリングが+7.89%と上昇が目立ち、任天堂、NF日経レバレッジETF、ソニーなども高かった。一方値下がりはローソンが-12.21%、大和ハウス工業やセブン&アイHD、花王、武田薬品なども安かった。日経平均株価の終値は21,870円56銭、+159円18銭、TOPIXの終値は1605.40ポイント、-1.12ポイント。売買高は概算で10億01百万株、売買代金2兆2,522億円。
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