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マーケット情報

2019-03-08

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8日、4日続落。世界景気への懸念増幅やSQが重なり大幅安で取引終了

8日、前日のECB理事会で利上げの時期が先延ばしされたことや、ユーロ圏の成長見通しが下方修正されたことなどが景気後退への懸念につながり、NYダウや米主要株価指数が値下がりして終えていたことが売り材料となった。またSQ値の算出日ということもあってまとまった売りが出て東京市場は売り先行となったものの、日経平均株価は21,300円台で始まったあとSQ値をわずかに上回る場面があった。ただSQ値を上回ったのは取引開始時だけで、その後は徐々に下げ幅を広げる展開となった。また、上海総合指数が大幅安で始まったことも売りを誘った。午後に入ってからも下落が止まらず、日経平均株価は20,993円をつけるなど一時463円安となるなか、戻し切れずにそのまま安値圏で取引を終えた。そうしたなか業種別では33業種全てが値下がり。下落率が低かったのは、陸運、食料品、不動産、卸売、医薬品、精密機器、情報・通信など。一方下落率が高かったのは、海運、保険、証券、商品、非鉄金属、機械、ガラス・土石、金属製品、その他金融などとなっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、アドバンテスト、SUMCO、ZOZO、東京エレクトロン、リクルートHDなどが安かった反面、オンコリスバイオファーマ(マザーズ)が+20%と上昇が目立ち、ルネサスエレクトロニクス、日経ダブルインバースが高かった。日経平均株価の終値は21,025円56銭、-430円45銭、TOPIXの終値は1572.44ポイント、-29.22ポイント。売買高は概算で16億72百万株、売買代金2兆9,252億円。
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